石は萌えないのに木が萌えるのはなぜなの?

教えて、おじいちゃん!
「………………萌えるって何じゃ?」
と。
同音異義語の深みをご体験頂けたでしょうか。
ちなみに、『萌える』とは『草木が芽を出す。芽吹く』という意味なのですが、未だにそれがなぜ『萌え』と使われているのかわからない今日この頃です。
まあ、たぶんこの方向で答を探しても辿り着かないような気がしますが。
むしろ、辿り着かなくても支障はないでしょう。


今回は、タイトルから連想される通り、燃焼にまつわるお話です。
再び余談を挟みますが、『萌える』と『燃える』って音だけじゃなく、意味に関しても通ずる部分がある気がします。難しいことは勿論、簡単なことも大抵知らない僕ですが、これらの言葉は共に『生命』に繋がっているような気がするんです。
どうなんでしょうね。意思が宿ったかのように揺らめく炎に『生命』を感じたのか、それとも生きる力強さを炎に重ねたのか。
的外れなのは承知の上で、それでも、そんな風に想像して遊ぶのはやはり楽しいものです。
命が芽吹き、一瞬に等しい時を精一杯輝いて、最後はくすぶりながら静かにその幕を閉じる。
詩的じゃないですか?いや、素敵じゃないですか?
あ、そんな上手くない?すみません、だいぶ調子に乗りました。


さてさて。
そもそも、どうしてこんなことを突然言い出したかと言うと、この前一人暮らしの友人が、
「隣がうるさくってさ」
なんて言ってたのを聞いたのがきっかけだったりします。
僕の中での連想過程は、

  1. 隣の音が伝わるからうるさい
  2. なんで伝わるかって、木造だから?
  3. 石だったら、防音性は木造より高いんじゃないか?
  4. て言うか、お前もうるさかったりしてるんじゃないの?
  5. そういや、石造りの家より木造の方が温もりを感じられていいと言う外国人もいるんだったっけ。
  6. 石造りなら音も伝わりにくいし、燃えにくいでしょ!
  7. ありゃ?石って何で燃えないの?

みたいな感じです。
どうして、木造だから音が響くんじゃないかと連想したかと言うのは、まあ何となくです。
木造って、別に木を隙間なく詰め込んだものじゃないから、壁の中には隙間が結構あると思った。てことは、空気があるのでそれが音を伝播させるという理屈です。それに、木って繊維の隙間とかあるから、そこにも空気ありそうですし。
まあ、実際のところは知りませんが。


そんな訳で、改めて考えるとそれを言葉で説明できないなあと思った次第なのです。
まあ、雑談ネタなのでそれほど深く調べてません。しかも、それで正解なのかどうかも判断してません。
調べてる途中で飽きました、ごめんなさい。
そうは言っても、とりあえず調べたことをメモしておきたいので、見なくていいやって方は今日はこの辺で。
しかし、見なくていいやって方は一体何を思ってここまで読んでたんでしょうか?まさか、この僕が大真面目に調べ尽くして結果を書くとでもお考えだったんでしょうか?
甘く見られたものですね……
僕がそんな立派な人間な訳ないでしょうに。

まとめ:

前座を飛ばしてここを読んでるあなたは、何だろう、常連さんか何かですか?
ただ、飛ばしたところで中身がないので、結局あなたの機転は無に帰することになるわけですが。
まあ、そう肩を落とさないで。その内、きっと良い事ありますよ。


まず、燃えるのは有機物です。学校で習うそうですね。
なぜ、人事のように言っているのかはお察し下さい。
有機物は主に、

  • 炭素
  • 窒素
  • 水素
  • 酸素
  • 塩素

からなる高分子化合物、すなわち、非常に多数の原子が共有結合してできる巨大分子 (macromolecule) です。
簡単に言うと、炭素入ってます。

そして、燃焼とは酸素と結合する反応のことを指します。で、木とかが燃えて炭が残るのは、これらの主成分が酸素と熱によって結合していく中で、酸素が反応に十分足りておらず、結果として炭素が残ったりするかららしいです。厳密には、有機物の燃焼後に必ず炭が残るという訳ではないらしいですが、詳細は割愛します。
つまり、木は有機物だから燃えます。
一方、石は無機物です。そして、無機物は燃えません。


で終わりならいいんですが、色々調べていると、燃える無機物燃えない有機など、面倒な連中がたくさんこの世にはいやがるようなのです。
クロロホルムとか!
マグネシウムとか!
お前ら空気読めよ……。
まあ、素人脳で考えると、燃焼は酸素との結合だから、別に炭素がどうこうなんて本質的な問題じゃないんでしょう。
じゃあ、何で有機物は燃えるとか教えるのさ!
いや、まあそれを覚えていなかった人間の言えた台詞ではないですね。この辺、台本に書いてないので気をきかせたついでにアドリブもきかせようと思ったのですが、見事失敗です


てな訳で。
結論から言うと、石は既に酸化してしまって安定した無機物なので、燃焼という反応を起こさないらしいです。
逆に、スチールウールとか、まだ酸化していないものは燃えます。無機物とか言われてる癖に。
だから、有機物だから燃えるとか無機物だから燃えないとかは、一概には言えないということですね。

結論:

  • 有機物は、炭素原子を基本骨格に持つ化合物の総称。別に燃えたら有機物とかじゃない。
  • 無機物は、有機物じゃないやつ。なんだ、その投げやりな言い方。
  • 石は安定した酸化化合物なので燃焼しない。つれない奴です。

こんなの勉強したっけか?